ラケット選びのお助けに。ラケットの全長について
コラム2・4と連動する部分もありますが、ラケットの全長について書いていこうと思います。それぞれのリンクを貼り付けしておきますので、こちらも参考にしてみて下さいね。
ソフトテニスラケットは、モデルによって、680mm～710mm程度、全長が異なることをご存知でしょうか。
簡単に書かせていただくと、前衛向けは全長が短め、後衛向けは全長が長め。
ラケットのランクが上がるほど、全長が短くなりがち、というイメージです。
例えば、ヨネックスのF-LASERシリーズを例にとると…
前衛向けモデルは
| 5V | 690mm |
|---|---|
| 7V | 685mm |
| 9V | 685mm |
後衛向けモデルは
| 5S | 700mm |
|---|---|
| 7S | 695mm |
| 9S | 695mm |
となっています。
前衛向けと後衛向けを比較すると、前衛向けの方が全長が短く、ランクを考えるとランクが上がると全長が短くなっています。（7と9は面の大きさやガットの本数も異なります。）
おおよそ、どのようなシリーズでも、全長の設計は上記のようになっていることが多いと思います。
シリーズによって、実は微妙に全長が違いますので、そのあたりもご確認いただければラケット選びに深みが出るかと思います。
色々使ってみたけれど、これは好き、これは嫌い…
共通点を考えてみると、実は全長だった、という話もあると思います。
もちろん、ラケットランク、重量、バランスポイント、素材etc…色々な要素が絡み合って、ラケットの好き嫌いが出てくるわけですので、全長も要素のひとつ、とご理解いただければと思います。
長いとどうで、短いとどうなのか。
で、最後に、全長がプレーに及ぼすであろう影響について簡単に書いておこうと思います。
全長が長いラケット：遠心力が自然と大きくなるため、ストローク/サーブの威力が増します。後衛のプレーに適しているといえます。
全長が短いラケット：遠心力が小さいため、ラケットワークがしやすくなります。前衛のプレーに適しているといえます。
本当にざっくりと表現するとこんな感じ。
ラケットランクをみていただくとわかりやすいですが…成長途中の小・中学生が扱うことを前提として、5シリーズは全長が長いことが多いです。
力がなくてもしっかりとボールに威力が出やすいように、です。
ランクが上がるにつれ、プレーヤーのパワーが増す前提で、基本的には全長が短くなる傾向にある、というのが、今までの流れです。
もちろん、長ければ良い、短ければ良い、と一概に言うことはできません。
それぞれ、プレーとの相性があるからです。
ラケットは同じように見えて、結構奥が深い。全長もこだわって選んでいただくと面白いかもしれません。
いつもはラケットのどの位置を持ってプレーされているか？も確認が必要です。
ラケットの全長に関わらず持つ位置が同じなのか？
モデルによって、持つ位置を変えるのか？
プレーによって持つ位置がそれぞれ違うのか？
5mm/10mm程度の違いですと、持つ場所を変えることで調整されてしまう方もいらっしゃいます（打感であったり球質を重視される方）し、長さでプレーが全く変わってしまう方もいらっしゃいます。
ラケットの設計自体、意味があって”その長さ”になっているわけですが、もちろん全てのプレーヤーにその長さがばちっとハマるわけではありません。
全長は工夫次第で問題なく使えるようになるのか？
全長がラケット選びの中で非常に大切なのか？
今一度見直していただければと思います。
ということでラケットの全長についてでした。
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