ガット選びのお助けに。ガットの構造について
ガットの構造…ここがかなり大切だと思っています。
大きくわけて2種類になりますが、それぞれ見ていければと思います。
太さ、素材、構造…3つの要素を総合的に見ていただき、ガット選びに役立てていただければ幸いです。
それでは書いていきます。
モノフィラメント
太い芯があるガット…非常に簡単に表現してしまうと、そのような構造のものをモノフィラメントと呼びます。
正しくは、
【芯糸(真ん中の太い糸)+側糸(その周りを覆っている細い糸)+コーティング】
もしくは
【芯糸+側糸】
という構成のものが多いように思います。
ポリエステルにおいては、素材自体が硬いため、側糸がないことがほとんどです。
特徴としては
・硬めのしっかりとした打球感
・高い反発性(シャープに弾くイメージ)
・マルチフィラメントと比較して耐久性がある
といったところでしょうか。
しっかりとインパクトの瞬間に力を加えることのできるプレーヤーにおすすめの構造です。
代表格は、ミクロパワー、サイバーナチュラルシャープ、モノスピードなどです。
中には球離れが比較的ゆっくりなものもありますが、基本的には高反発で球離れが速いので、コントロール性能を重視される場合は、太めのガットを探すか、マルチフィラメントをチョイスされるのが良いかと思います。
マルチフィラメント
細い糸を束ねたガット…こちらも非常に簡単に表現してしまうと、そのような構造なものをマルチフィラメントと呼びます。
よく、”1000本以上の”糸を束ねて、と説明書きがあったりもしますが、それぞれのガットが何本の繊維を束ねているのかはわかりませんので、単に細い糸を束ねたガット、とさせてください。
もちろん、細い糸を束ねたものの上に、モノフィラメントと同様に側糸があるガットもありますし、逆に側糸がなくコーティングだけのものもあります。ガットの模式図がパッケージに載っていると思いますので、まじまじと見つめていただくのもひとつです。
特徴としては
・柔らかめなマイルドな打球感
・比較的飛び出し方はゆっくりめ(モノフィラメントと比較して)
・モノフィラメントと比較して耐久性がない
といったところです。
ボールを運びやすいガットですので、力がなくともボールを飛ばすことができますし、ホールド感はモノフィラメントよりも得やすいように思います。
非常にパワフルなプレーヤーからすると、打球感に”ガツン”感がない、とも表現されてしまいますが、フレームとの合わせ方は様々ですので、太さと共に検討いただくのも良いかと思います。
と、比較的ざっくりと書かせていただきましたが、ガットの構造も様々で、今後も色々な形のガットが出てくるように思います。
基本のキはモノフィラメントとマルチフィラメントと思っていただき、発展的な構造をしたガットはどっちタイプなのか考えながら、試していただくのがよいでしょう。
特に・・・ゴーセンさんは模式図を見ていただくと、非常にガットのバリエーションが豊かなのがわかるかと思います。
例えばテックガットとひとくくりにしてみても・・・マルチのはずなのに、芯があるモデルもいくつか思いつきますし、過去には芯糸のまわりにマルチフィラメントを側糸に採用したモデルもありました。
さすがガット屋さん、という楽しみがありますよ。
ヨネックスさんも・・・V-ACCELのように、モノフィラメントなのだけれど、芯の中に空洞を作ってボレーでの爽快な弾き感を演出したモデルや、コーティングが五角形をしたスラッシュなど、、、年々バリエーションに富んできているように思います。
模式図からガットの特徴を想像してみるのもまた一つです。
ということで、ガットの構造についてでした。
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