ガット選びのお助けに。ガットの素材について
コラム5では、ガットの太さについて書いてみました。
ここでは、素材について考えてみます。
とはいえ、ソフトテニスのガットには、ナイロンとポリの2種類でほぼ全て網羅されています。(植物由来のガットとかもありますが、本流ではないので割愛します。)
ナイロン:ソフトテニスガットの王道
コラム7で取り上げる、構造でも大きく特徴は変わってしまいますが、ソフトテニスガットの中で8割以上を占めるのが、ナイロン素材です。
基本的には…よく飛んで、テンション維持率がある程度良くて、体への衝撃も大きすぎず、コスパも悪くない…こんなイメージになると思います。
打感、という部分だけを取ると、鯨筋の打感って良かったよなぁ~というベテランの方のお話もよく聞きますが、今はありませんので…しいて言えばそれに一番近い感覚であろう(と当店が思っている)テックガット5300なんかは今でもシェアが強いのだろうと思っています。なんとも言えず気持ちよい感覚ですが、”今風”ではなくなっているかもしれませんね。
ナイロンについての説明ってなかなかどうして…非常にざっくりなのですが…ここ最近ポリが流行るまでは素材による選択肢ってほとんどなかったので、改めて書くまでもないよね、的な部分があることは内緒です。この流れでポリにいってみます。
ポリ:ハードヒッター御用達
さて、ポリエステル。
ナイロンと比較すると…ボールの飛びも悪く、打感も硬く(鈍く、とも言い換えられるかもしれません)体への負担も大きく、テンションがナイロンに比べて非常に落ちやすい…そんなガットです。
ネガティブキャンペーンなのか?なんて思われても仕方ないかもしれませんが、そのくらい、ハードヒッターに向けたガットになってきます。
ナイロンではボールが飛びすぎてしまって、コートに収まらない。
スイングスピードが速い方が思いっきり振ってもしっかりと収まる。
そんな方に愛用されています。
ナイロンからの飛距離調整であったり、思いっきりボールをしばいてもしっかり収まる安心感であったり、がその魅力となりますが、中途半端な技術で使用すると、デメリットばかりが目立ってしまうかと思います。
それでもポリに挑戦してみたい、という方は…
いいとこどり?なハイブリッド
になりますね。
基本的には、縦糸にポリ、横糸にナイロンを組み合わせて、2種類の素材のいいとこどりをしてやろう、というものになります。
フルでナイロンを張ると飛びすぎる、フルでポリを張ると飛ばなすぎる/体への負担が大きい
…そうなると、縦にポリ、横にナイロンを組み合わせると、フルナイロンよりは飛ばないけれど、フルポリよりは断然飛ぶ、という中間的な感覚を得ることができます。
パッケージ化されているものは数種類しかありません。
剛戦X5S、剛戦X7V、デュオドライブ。
どうしてもポリの表情はちらちらと顔を出しますが、フルポリから考えると全然楽だと思います。
ナイロンで飛びすぎるという方は是非ご一考ください。
もちろん、ナイロン×ナイロンのハイブリッドもあることはあります。
ほとんどパッケージ化されていませんので、2張買って、勝手に組み合わせるしかありませんが、サイバーナチュラルシャープとサイバーナチュラルスラッシュを組み合わせたり、ミクロパワーとガムゾーンを組み合わせたりetc…色々とアイデアを駆使して組み合わせを作っておられる方もいらっしゃいます。
1+1=2ではなく、3以上になる組み合わせが見つかれば面白いですよね。
ということで、少し脱線しましたが、ガットの素材についてでした。
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